先日検査に行ってきた母に、ちょっとした病気が見つかったという。
咄嗟に、わたしのせいも何割かは入っているのだろうな、と思う。
母は苦言をいわなくなったけど。
いろんな意味で期待されてわたしは生まれ、育てられ、
いろんな意味でいま失望されているのを、わたしは知っているからだ。
親だし、子だし、仕方がないことなんだろうとは思う。
仕方がないけど、わたしは母ではないのだった。
期待というものを、(それがあったとしての話だけれど)
ある程度知らんぷりしないと、わたしはいられなくなるから、
少し、知らんぷりして、
そしてできる親孝行というものを考えよう、と思って、
でもまだ感情は追いつかなくて、胸が痛くなったりして、
いつもほどごはんがおいしくなかったのだった。