髪を切りにいこうかな、と思ってお財布をあけてみたら、
ぜんぜんお札が入っていないので、
すこしだけ考えたあげく
じぶんで切っちゃえ
ということになった。
ちかごろ、美容室にいっても、どんなふうにしたいかのよくわからなくって、
切ってもらったあとも「これでよかったのかなあ・・・まあいいや」
とおもっていることが多くなっていたのだけど、
じぶんで切れば、ちょっとずつ、迷いながら、さぐっていけるような気がしたのだった。
途中で、もうどうしようもないがたがたの髪型になってきてしまったように見えて
きもちがくらーくなったのだけど、
髪をあらってかわかしたら、髪のくせのながれにたすけられて、
自分で切ったにしてはそこそこうまく切れたように見える髪型に、なった。
なんとなく、いまの自分に、合っている気がする。
それで、ちょっと気分をよくしたのだった。