英子さんとうちあわせをする。
英子さんの、これまでの、もの作りについての物語をきく。
いままでふれたことのない、英子さんのある一面。
「なんとなくずっと前から知っているひと」の
こころの深いところに不意にふれること、
そういうことは、起こるようで起こらなかったりするものだから、
とてもどきどきした。
わたしは、どうやら、そういった、「ふれること」を原動力にしているような、
気がしてきている。
2012年1月31日火曜日
12月13日
なかなかゆっくりあそべないツキ(姪、5歳)と、しばしあそぶ。
わたしの部屋へはいってきては、いろんなものを見たがるツキ。
「コレナアニ?」がとまらない。
「なんで こんな キレイものいっぱいあるの?」
そうか。
「キレイものいっぱいある」のか。
なんだか、
「ああ ごちゃごちゃしてきた かたづけなくちゃ かたづけなくちゃ」っていう気持ちばかりで、
わからなくなっていたな。
わたしの部屋へはいってきては、いろんなものを見たがるツキ。
「コレナアニ?」がとまらない。
「なんで こんな キレイものいっぱいあるの?」
そうか。
「キレイものいっぱいある」のか。
なんだか、
「ああ ごちゃごちゃしてきた かたづけなくちゃ かたづけなくちゃ」っていう気持ちばかりで、
わからなくなっていたな。
12月12日
2日間ひたっていたお湯みたいな感覚の余韻にひたりながら、
仕事、仕事。
社長と打ち合わせ。
社長は、これからの会社の体制についてずっと考えつづけている。
ものを、現実を、どんどんつくりだし、ととのえ、ならべかえ、
「どうしたら。。。?」って悩み、ひらめき、実行する。
そういう、ひととして生きるための、だいじなすじ、
社長のもっているそのすじは、とても密に、ぎゅっとつまっている。
それをみているのがとても好きだ。
わたしはわたし自身がそのことを学ぶためにここへきているんだと、ひそかに感じる。
12月11日
ホテルの部屋で目をさます。
ホテルの部屋って、禁煙の部屋でも、昔にしみついたような煙草のにおいがしている。
少しだけヨガをして、高円寺へ。
「おとうさん」(まり姉のだんなさま)がむかえにきてくれて、
A-ne cafe という、ずっといきたかったお店へ連れてってくれる。
メニューをみながら、なにがおいしいか、おとうさんにたくさんたずねる。
まあとどのつまりは、どれもこれもおいしいんだ、わかってたけど。
そうして、わたしが「○○にしようかな」って言っても、「やっぱり○○にしようかな」って言っても
「それはいいですね!」って言ってくれるおとうさんと、
何を注文しようかあれこれと話しあっているうちに、
まり姉が登場。
かろやかであたたかそうな色のポンチョをはおっている。
おとうさんは、ぽっちゃりと安心感のあるからだに、みどり色のコンバースを履いていて、
それがやけにかわいらしかった。
そう伝えると、
「は、みなさんそうやって褒めてくれるんです。これ、安くって、買っちゃったんですけど」
と、背中を、かくっ、かくっ、と折り曲げながら話してくれる、おとうさんである。
おだやかでやさしいおとうさん。
でも、夜見る夢の中では「革命軍に入って闘った」り、
「『あなたは悪者なので逮捕します』といわれて逮捕されてしまいました」り、
いろいろと激しいおとうさん。
おとうさんのことを話すまり姉がいつもうれしそうなのもいい、とおもっている。
いろんな種類のおいしいパンと、おいしいサラダと、おいしいカフェオレを飲んで、
まり姉とひっそり、だいじなだいじなはなしをかたりあって、
murmur magazine新刊を買いに新宿へ。おとうさんとはそこでわかれる。
「おとうさんは新宿がだいすきで、そこから外へでると、しゅんとしちゃうんだよ」とまり姉。
まり姉とふたりで外苑前へ。ワタリウム美術館の重森三玲展をみる。
ああ、きのうの伊集院くんやあやねの作品でかんじていたものが、
きょうもつながってしまった。
「おなじだね」とまり姉にいうと、
「うんっ」と、ちょっと目をおおきくしてちからづよくこたえてくれるまり姉だった。
ゆれうごいていく庭の映像にみいっていたら、
あやねが登場。
そして、滝田さん(まり姉のバンドのベーシスト)も。
4人で、すっかり暮れた外苑前の坂道をのぼってく。
「きょうは、すっごくおおきな買い物しちゃって、どきどきしてるんです」っていう滝田さん。
「あたらしいベース、買っちゃいました〜」
滝田さんの目がちょっとおおきくなって、背筋がくいっとのびる。
あやねとまり姉は、きのうはじめて出会い、
滝田さんとあやねは、きょうはじめて出会った
とはおもえない、のんびりとおだやかなお茶の時間。
東京駅であやねとわかれ、
まり姉とふたりで丸の内をあるいた。
光 について、
ひっそりとはなしをした2日間だった。
からだのなかを、お湯と光であらわれたようなきもちに、ちょっと、なっていた。
そういうことって、やっぱりちょっと、秘密にしたいものだ。
ホテルの部屋って、禁煙の部屋でも、昔にしみついたような煙草のにおいがしている。
少しだけヨガをして、高円寺へ。
「おとうさん」(まり姉のだんなさま)がむかえにきてくれて、
A-ne cafe という、ずっといきたかったお店へ連れてってくれる。
メニューをみながら、なにがおいしいか、おとうさんにたくさんたずねる。
まあとどのつまりは、どれもこれもおいしいんだ、わかってたけど。
そうして、わたしが「○○にしようかな」って言っても、「やっぱり○○にしようかな」って言っても
「それはいいですね!」って言ってくれるおとうさんと、
何を注文しようかあれこれと話しあっているうちに、
まり姉が登場。
かろやかであたたかそうな色のポンチョをはおっている。
おとうさんは、ぽっちゃりと安心感のあるからだに、みどり色のコンバースを履いていて、
それがやけにかわいらしかった。
そう伝えると、
「は、みなさんそうやって褒めてくれるんです。これ、安くって、買っちゃったんですけど」
と、背中を、かくっ、かくっ、と折り曲げながら話してくれる、おとうさんである。
おだやかでやさしいおとうさん。
でも、夜見る夢の中では「革命軍に入って闘った」り、
「『あなたは悪者なので逮捕します』といわれて逮捕されてしまいました」り、
いろいろと激しいおとうさん。
おとうさんのことを話すまり姉がいつもうれしそうなのもいい、とおもっている。
いろんな種類のおいしいパンと、おいしいサラダと、おいしいカフェオレを飲んで、
まり姉とひっそり、だいじなだいじなはなしをかたりあって、
murmur magazine新刊を買いに新宿へ。おとうさんとはそこでわかれる。
「おとうさんは新宿がだいすきで、そこから外へでると、しゅんとしちゃうんだよ」とまり姉。
まり姉とふたりで外苑前へ。ワタリウム美術館の重森三玲展をみる。
ああ、きのうの伊集院くんやあやねの作品でかんじていたものが、
きょうもつながってしまった。
「おなじだね」とまり姉にいうと、
「うんっ」と、ちょっと目をおおきくしてちからづよくこたえてくれるまり姉だった。
ゆれうごいていく庭の映像にみいっていたら、
あやねが登場。
そして、滝田さん(まり姉のバンドのベーシスト)も。
4人で、すっかり暮れた外苑前の坂道をのぼってく。
「きょうは、すっごくおおきな買い物しちゃって、どきどきしてるんです」っていう滝田さん。
「あたらしいベース、買っちゃいました〜」
滝田さんの目がちょっとおおきくなって、背筋がくいっとのびる。
あやねとまり姉は、きのうはじめて出会い、
滝田さんとあやねは、きょうはじめて出会った
とはおもえない、のんびりとおだやかなお茶の時間。
東京駅であやねとわかれ、
まり姉とふたりで丸の内をあるいた。
光 について、
ひっそりとはなしをした2日間だった。
からだのなかを、お湯と光であらわれたようなきもちに、ちょっと、なっていた。
そういうことって、やっぱりちょっと、秘密にしたいものだ。
2012年1月24日火曜日
12月10日
朝、東京へ向かった。
新幹線のなかで、うとうととしていると、携帯電話がぶるぶる鳴る。
とろうとおもったら、電源がきれた。
このごろ携帯電話の調子がわるいから、
ひととの約束はちょっとだけ、いちかばちか、なところがある。
電源をいれなおすと、さっきの電話は伊集院くんからだった。
メールも2件。伊集院くんから。
「ピーコ、今日東京きてるの?さっき電話したけどつながらなかった」
「新幹線かしら」
「うん、ちょっと携帯電話のちょうしがわるいのよ 昼すぎに東京について、
ゆうがたタカ・イシイへいくの それからタケ・ニナガワのオープニングにゆく予定よ
清澄白河であえるかしら」
「そうね 清澄白光で 会えたら良いね」
「白光」って、わざとなんだろな 伊集院くんは
と思い、電池の節約のために電源を切った。
わたしはひとり、清澄庭園の角にある図書館で、しばらくぼんやりとして、
そのまた向かいに偶然みつけたお店で、お茶を2種類買う。
お茶の葉をながめていたら、何かちょっとざわめくものがあったので。
タカ・イシイギャラリーで、まり姉とおちあった。
伊集院くんの作品を、だまってみる。
伊集院くんの作品は、とてもここちよく、とてもしずかな世界へ、
わたしたちを連れて行ってくれた。
ここへくると、どんなときでも、しずかにわたしを癒し、
ふかく満たしてくれるような場所。
その場所を、この色を、形を、光を、わたしのこころの中に、しまっておこう と思った。
いつでも、ここへ帰ってこれるように。
だから、じっとずっと、みていた。
まり姉も、なんとなく、そんなような感じだった。
伊集院くんはすこし遅れてやってきた。
「いいね、作品」と伝えた。
口では、そのくらいのことを言うのがやっとだ。
伊集院くんは、今夜のうちに京都へかえるという。
レイさんの誕生日を祝うパーティのために。
レイさんは、もう生きてはいないけど。
わたしとまり姉は、あやねの作品を見に、移動した。
電車のなかで、近況をぼつぼつと語りあったりして。
まり姉のさいきん通っている美容室の美容師さんがいかにすばらしいか。
「じぶんで髪を切ってったりするとね、『それ、いいね〜!!』って、
すんごい嬉しそうに褒めてくれるんだよ」
「そんなひとなら、ちょっと切ってもらってみたいな」
あやねの個展会場はすこしにぎやか。白ワインをいただく。
いままでみたことのないような変化が、あやねの絵にうまれている。
あたらしい世界。
むずむずとわきたつようで、でも、やさしく、かぎりなくちかしい世界。
それは、わたしがいつも、あやねというひとそのものに感じていることだ。
かぎりなくちかしい。
かな子さんにも、またここで会えた。
みんなで食事。
レイさんの誕生日で、満月で、月蝕で、赤い月がでていて、
いままで知らないものどうしだった西のともだちと東のともだちがいりまじり、
すべてが満ち満ちるような夜だった。
新幹線のなかで、うとうととしていると、携帯電話がぶるぶる鳴る。
とろうとおもったら、電源がきれた。
このごろ携帯電話の調子がわるいから、
ひととの約束はちょっとだけ、いちかばちか、なところがある。
電源をいれなおすと、さっきの電話は伊集院くんからだった。
メールも2件。伊集院くんから。
「ピーコ、今日東京きてるの?さっき電話したけどつながらなかった」
「新幹線かしら」
「うん、ちょっと携帯電話のちょうしがわるいのよ 昼すぎに東京について、
ゆうがたタカ・イシイへいくの それからタケ・ニナガワのオープニングにゆく予定よ
清澄白河であえるかしら」
「そうね 清澄白光で 会えたら良いね」
「白光」って、わざとなんだろな 伊集院くんは
と思い、電池の節約のために電源を切った。
わたしはひとり、清澄庭園の角にある図書館で、しばらくぼんやりとして、
そのまた向かいに偶然みつけたお店で、お茶を2種類買う。
お茶の葉をながめていたら、何かちょっとざわめくものがあったので。
タカ・イシイギャラリーで、まり姉とおちあった。
伊集院くんの作品を、だまってみる。
伊集院くんの作品は、とてもここちよく、とてもしずかな世界へ、
わたしたちを連れて行ってくれた。
ここへくると、どんなときでも、しずかにわたしを癒し、
ふかく満たしてくれるような場所。
その場所を、この色を、形を、光を、わたしのこころの中に、しまっておこう と思った。
いつでも、ここへ帰ってこれるように。
だから、じっとずっと、みていた。
まり姉も、なんとなく、そんなような感じだった。
伊集院くんはすこし遅れてやってきた。
「いいね、作品」と伝えた。
口では、そのくらいのことを言うのがやっとだ。
伊集院くんは、今夜のうちに京都へかえるという。
レイさんの誕生日を祝うパーティのために。
レイさんは、もう生きてはいないけど。
わたしとまり姉は、あやねの作品を見に、移動した。
電車のなかで、近況をぼつぼつと語りあったりして。
まり姉のさいきん通っている美容室の美容師さんがいかにすばらしいか。
「じぶんで髪を切ってったりするとね、『それ、いいね〜!!』って、
すんごい嬉しそうに褒めてくれるんだよ」
「そんなひとなら、ちょっと切ってもらってみたいな」
あやねの個展会場はすこしにぎやか。白ワインをいただく。
いままでみたことのないような変化が、あやねの絵にうまれている。
あたらしい世界。
むずむずとわきたつようで、でも、やさしく、かぎりなくちかしい世界。
それは、わたしがいつも、あやねというひとそのものに感じていることだ。
かぎりなくちかしい。
かな子さんにも、またここで会えた。
みんなで食事。
レイさんの誕生日で、満月で、月蝕で、赤い月がでていて、
いままで知らないものどうしだった西のともだちと東のともだちがいりまじり、
すべてが満ち満ちるような夜だった。
12月9日
「僕、きたよ!」とアメ(甥、8歳)。
ああ、8歳って、まだこんなになついていてくれるんだな、と思った。
かけよってきてわたしに抱きつくツキ(姪、5歳)。
ついつい、アメよりもツキによけいに触れて抱いてしまうわたし。
ほんの一瞬、ちょっとだけさみしそうな顔をするアメ。
人見知りしてるのはわたしのほうなのか?
ジョビン(義弟、50歳)は朝から、ダイニングテーブルでパソコンをひらいて、
紙に絵を描いている。
くろいサインペンで、紙にコマわりをして、
さらりさらりと、あざやかな筆致で描いている。
ジョビンの職業は、テレビのCMディレクターだ。
絵コンテを描いている様子。
わたしの義弟たちはどっちも、絵を描くひとたちだな
と、描いている背中をみながらコーヒーをいれた。
ああ、8歳って、まだこんなになついていてくれるんだな、と思った。
かけよってきてわたしに抱きつくツキ(姪、5歳)。
ついつい、アメよりもツキによけいに触れて抱いてしまうわたし。
ほんの一瞬、ちょっとだけさみしそうな顔をするアメ。
人見知りしてるのはわたしのほうなのか?
ジョビン(義弟、50歳)は朝から、ダイニングテーブルでパソコンをひらいて、
紙に絵を描いている。
くろいサインペンで、紙にコマわりをして、
さらりさらりと、あざやかな筆致で描いている。
ジョビンの職業は、テレビのCMディレクターだ。
絵コンテを描いている様子。
わたしの義弟たちはどっちも、絵を描くひとたちだな
と、描いている背中をみながらコーヒーをいれた。
12月8日
きのうの夜おそく、妹と、妹の夫のジョビン(4分の1マレー人、4分の3中国人。)、
それに甥のアメ(8歳)と姪のツキ(5歳)がやってきた。
あつい国、マレーシアから。
妹が結婚したとき、アメがおなかにいたのだから、
妹はジョビンと結婚して9年になる、ということだ。
姉妹のなかでさいしょにこの妹が結婚することになったとき、わたしともうひとりの妹は、
「夫になるひとがマレーシア人で、もう41歳らしい。17歳もはなれてる。」
というのでなんだかびっくりした記憶があるが、
その夫であるジョビンももう50歳である。
まえとかわらないやさしい笑顔で、ハグしてくれた。
このやさしい笑顔の義理の弟がどんな人生をおくってきて、
どんな考えでいま生きているのか、わたしはなにも、しらない。
義理の弟だと言ったって、わたしよりひとまわり以上も年上で、
外国人で、男のひとである。
妹とはいったい、普段はどんな話をしているのだろう。
そのことがいつも、不思議だ。
わたしのまわりには、外国人の夫をもっているひとがわりに多い。
そんななかで、ちらっと耳にした話。
「相手が外国人だとね、『わかりあえない』ってことについて、わりと割り切りやすいのよ」
なるほどねえ。。。
それに甥のアメ(8歳)と姪のツキ(5歳)がやってきた。
あつい国、マレーシアから。
妹が結婚したとき、アメがおなかにいたのだから、
妹はジョビンと結婚して9年になる、ということだ。
姉妹のなかでさいしょにこの妹が結婚することになったとき、わたしともうひとりの妹は、
「夫になるひとがマレーシア人で、もう41歳らしい。17歳もはなれてる。」
というのでなんだかびっくりした記憶があるが、
その夫であるジョビンももう50歳である。
まえとかわらないやさしい笑顔で、ハグしてくれた。
このやさしい笑顔の義理の弟がどんな人生をおくってきて、
どんな考えでいま生きているのか、わたしはなにも、しらない。
義理の弟だと言ったって、わたしよりひとまわり以上も年上で、
外国人で、男のひとである。
妹とはいったい、普段はどんな話をしているのだろう。
そのことがいつも、不思議だ。
わたしのまわりには、外国人の夫をもっているひとがわりに多い。
そんななかで、ちらっと耳にした話。
「相手が外国人だとね、『わかりあえない』ってことについて、わりと割り切りやすいのよ」
なるほどねえ。。。
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