だれもいない家で、ゆっくりとすごした。
しずかな部屋で、しずかにしずかにすごした。
それから、
この2ヶ月あまり、いったいわたしはどこにいたのだろう とおもいながら、
カードをえらび、ならべた。
どうやら、わたしは、この数ヶ月、じぶんが変わってしまうのが、こわかったらしい。
じぶんのなかで、ないことにしていたようなもののいろいろが目の前にあらわれてきて、
それをじぶんの一部にするのがこわくて、
それがじぶんのものになることがみとめられないような状況をいっぱいじぶんでつくってみたりして、
いたらしい。
(こんな表現ではなんのことだかさっぱりわからないでしょうけれど。すみません。)
まあ、それだって、わたしの勝手な解釈なので、誰に説明するためのものでもないのだけれど、
わたしはなんだか、ぐちゃぐちゃにからみあった糸がするするっと解けていったきもちになった。
はあ、なんだ、それだけのことか、とおもった。
それだけのことだったのに、うずのなかにいると、何もみえなかった。
波にのまれたじぶんの脚がぐにゃんとなって、息がくるしい、ぐらいのことしか、わからなかった。
ただ、こわくなると、あんなにも、自分を否定することばがとめどなく、
こころのなかに湧いてくるんだな ってことを知った。
そんなにこわかったのか、変わるのが。
こういうことはまたくるかもしれないし、こないかもしれないけれど、
こんなふうになった、ということを、
なかったことにはしないでおこう。と思った。
注文していた、来年ようの手帖がとどいた。