2012年3月2日金曜日

1月12日

仕事をしながら、社長といろいろ話す。
社長は厄年のときに会社を設立したのだそうだ。
「わたしは、厄年っていうのは、わるいことがおこる年っていうふうにはおもってなくて、
何か越えるべきものを越える年っていう感じでとらえてて。
会社を作ったとき、厄年だっていうのは知らなかったんだけど、
でも、やっぱり、ほんとうにその年はしんどかったのね。
あとになって、いちばんしんどいときにあれだけ頑張れたっていうことがわかって、
それはすごく自信になったの」

わたしは、そういう話をきいているのがとても好きだ。
だって、ほんとうに社長はそうやって、ここまでやってきたんだもの。
目の前にあることを、ああでもない、こうでもない、こうしてみたらどうだろう?って、
いちから自分で考えて、一個ずつたしかめて。

だけどそれって、きくとやるじゃ、大違い。
仕事中のわたしは、いつも不安におののいている。
いつだってはじめてのことと答えのないことばかりで、
絶対だいじょうぶなことなんて、なにひとつないんだもの。
おののきながら、一歩ずつ、吊り橋をわたるような気持ちで、いつも、いる。
社長もこんなときがあったのかなあ、とおもいながら。