きのう修正した画像を、社長のつかっているモニターでみてみたら、
ものすごく黄ばんで見えた。
昨日、何もわからない状態で必死に色を調整して、
じぶんのモニターではそれなりの色にみえるようになったのだけれど、
「あれだけいじくったあとで、これだけちがう色になってしまっているなら、
ここからどうしたらいいのだろう」
わたしは一気に途方にくれてしまった。
龍くんも来てくれて、もういちど、社長のモニターでみながら、いちからやり直すことになった。
とても繊細で微妙な色使い、キラキラ光るラメの質感、カラフルだけど渋みのある柄。
どこまで忠実に出せるか。出したい。
「この感じを、だしたい。」
「ここの色が、気になる」
というと、龍くんはいろいろな方法をおしえてくれる。
だけどもう、理解がおいつかなくなってきた夕方。
わたし「ああ〜!もう、なにがなんだか、わからなくなってきました。」
龍くん「ちょっと、替わろか。」
わたし「すみません。おねがいします。」
夜もふけてきて。
龍くん「あっもう、くっそ〜!この柄、廃盤にしようぜ!」
社長 「あたし、やろっか〜?」
わたし「社長、今日のしごと、終ったの?」
社長 「うん、もうすぐ終わる〜」
わたし「すみません。おねがいします。」
終盤、わたしにできる仕事といったら、ふたりの肩を揉むことぐらいだった。
社長の肩はとても揉み易く、揉んでいて、てごたえがあった。
ほぐれていくのがわかるので、揉んでいてうれしくたのしい。
龍くんの肩はぐいぐい力を入れても揉みこめず、
龍くんはときどき「こそばいな」と言っていた。