窓辺でちりちりに焼け、ベランダへ避難させたワイヤープランツ、
豆みたいな葉っぱがすこしずつ芽を出して復活しつつある。
豆みたいな葉っぱがすこしずつ芽を出して復活しつつある。
アジアンタムは森のようになってきた。
あっちこっちへ好き勝手に伸び放題だけど、かたちをととのえないでそのままにしておこう、好きなようにバランスをとっているのだろう。
午前と午後のかわりめの時間、ベランダと部屋の間で、窓をあけて、
自分だけの小さいベランダの庭をみながら読書をしていたら、
もうもうとした暑さの中にときどきふわっと風がとおった。
この家に8年住んで、ベランダと部屋の間の場所で夏の時間をすごしたのは初めて。
ちょっと気に入った。
遅い午後に、社長とえり子さんと、オーガニックランチ。
社長、ヘレカツ丼、私、だしまき定食、えり子さんは特別ベジタリアンメニューの、大豆ミートのからあげランチ。
玄米が、あまくておいしい。
明日アムステルダムへ帰って行くえり子さん。
お店の女主人さんがわかれぎわにすこし、目をうるませていた。
家に帰るとなぜか水泳のあとのように眠く、
夕飯(やきそば)をつくってたべたあと、いつの間にか寝入ってしまった。
夜中に起きてお風呂に入って、思い出す。
いぜん、目にはみえないものを観るひとが言ってくれたこと。
あなたのつぎの相手はこんなひとだよ、っていう、そのひとのこと、
年齢、性別、職業、外見、どれもすごーく、えり子さんと一致してる、気がする。
セクシャルアイデンティティだけが、唯一のちがうところで、
だけどそれってものすごい大違いだった、ふふふ。
「そのひととはね、出会ったらお互いすぐにわかるよ。」って言われたんだけど、
そのひとに、いま、私は、ちかづいていっているんだろうか、遠ざかっていっているんだろうか。
「そのひとの特徴」をひとに話すと、たいていのひとが
「あー、それ、すごくわかるような気がする!」と言う。
ゆりちゃんなんて、
「あー、いま、(その人の姿が)くっきりみえた」なんて言ってた。
たぶん、自分の軸からぶれないで生きていたら、そのひとに会えるはず、そのうちに。
どうなるのか、おもしろいし、たのしみ。