あきら、あかね、ゆかちゃん、柳田、
サキ兄、まみこさん、さえ子さん、ゆうこちん、
ねこさん、えみちゃん、ナツトくん、チサトちゃん、のんちゃん。。。。
いつものみんなが集まっている。
みどりちゃんから「同じ時間にライブなの。祈りながら演奏するわ」とメール。
いつものみんなが集まってるけど、
黒い服を着たり、泣きはらした目をしたりしていて、それでお酒をのんだり、お漬け物をたべたり、している。
「全然わからない。」と言いあっている。
ふざけあって笑える時間と、涙を流す時間とが、一緒に、ばらばらに、やってくる。
「嘘っぽすぎる。なにもかも。体をみても、嘘にしかみえない」
とチサトちゃんに訴えたら、チサトちゃんが
「そうやねん。遺体がな、遺体すぎるねん。」と言う。
笑い泣く。
横浜で仕事中だった伊集院くんがあとからやってきて、もういちど一緒に棺へむかう。
柳田が「ああ〜、もう〜っ!!」とわたしの肩をぶって、離れていく。
「ねえ、ヒールのある靴を履く日がきてしまったよ。」と伊集院くんに言う。
「ほんまや。。。ヒールって、そういうことやったんかな」
「伊集院くんのせいやわ」
笑い泣く。
酔っぱらってへろへろの柳田に腕をつかまれて、ねこさんと3人で大阪へ帰る、
各駅停車で。
各駅停車で。
電車のなかでおかしなことを言ったり、知らないひとに手を振ってしまったりしている柳田。
相当呑んだ、というか、呑まれたんだな。
眠り始めた柳田が、わたしの反対側に座っている女性に倒れかかりそうなので、
必死に腕をつかんで揺り戻すのだが、何度でもむこうへ倒れ込んでいく。
両腕で柳田の左腕をつかんで引っ張っているのに。
重い。
ついに女性が席を立っていったので、
「あっちがわの壁にもたれて寝たら」とすすめて、柳田を離した。
寝ぼけて「さようなら〜」とひらひら手をふる柳田。
ねこさんは最初から、どこにも倒れずに眠っている。
柳田を離したら、どんどん寒くなって、こごえて、わたしはちっとも眠れない。
寒い寒い電車。
眠るおとこと、眠るおかまの間で。