その店の商品棚には「アカサタナ」別とか「国籍」別とか「監督」別などの分類が一切なくて、
そして、ものの配置がしょっちゅうかわるので、
行く度に端から端まで舐めまわす様にみていかないと、借りたいものがみつからない。
そして、目立つ所にならんでいるのがいつも、ポルノじゃないけどポルノみたいなジャケットのものばかりである。
その店に久しぶりに行ったらなぜかあたらしく「ファニーとアレクサンデル」が置いてあるのをみつけて、
借りて、観た。
借りて、観た。
そう、子ども時代って、変な事、おかしな事、このうえもない恐怖の時間と、転げ笑うような笑いの渦や、平和で穏やかな時間が渾然一体となっている。
このところずっと、夜のなかにいるような、なんとなくへんな日々。
それなりにやりすごしてやってくしかないな、と思いつつ。