もやっとした日々のなかにも、おもしろいことはある。
きょうは、あきらと2人、
暴風雨の気配のする京都で待ち合わせて、ビーズ屋さんへ。
わたしは自分ようの材料、あきらはともだちの誕生日プレゼントにするものを購入。
そして暴風雨の中を北へ北へと歩く。
わたしは長靴を履いているけど、あきらは天然素材を編んであるような靴を履き、麦わら帽を被って、
夏休みの少年みたい。
うーむ、幾つになっても、麦わら帽とか、夏休みっぽいものの似合う人だ。
突風が吹くと、傘をささげもちながら麦わら帽をおさえている。
端っこの一部がギザギザにやぶけているビニール傘、「ねずみにかじられたの」と。
その傘、途中で突風に捲れ上がって壊れた。
あきらのともだちの、編み物作家の女の子たちの展覧会をみて、その2階のカフェでおそいお昼ご飯。
鶏肉と揚げた野菜ののっかった山かけどんぶり、というめずらしいもの。
とても夏らしくおいしかった。
食後のコーヒーをのみながら、ちょっとずつ、おたがいの話など。
あきらと初めて会ったのは、10年以上昔だけれど、
今まで一度も2人で会った事は無かったし、じっくり話したこともなかったのだった。
今までしらなかった、意外な一面のかずかずを知って、おもしろくうれしくなる。
やっぱり、こうやってじっくり話してみないと、わからないことっていっぱいあるな。
昔から出会っていて、今ようやくお互い知り合えるタイミングが来たっていうのも味わいぶかい。
あきらの部屋はさっぱりきれいに片付いていて、
かわいい動物の置物とか、きれいな石とか、
花とか、きれいな音の鳴るいろいろなウィンドチャイムとか、いい香りのするものとか、
そういうものがあちこちにおいてある、夢のような部屋。
少しドアを開けていると風が吹き抜けて、部屋中のウィンドチャイムが鳴る。
お茶を飲み、食卓にかざられた薔薇やチェリーセージをながめたりさわったりしながら、
さらにいろいろ、あきらの話をきく。
ゲイになった経緯含め。
(あきら「これ、もう、全員に話してるわー」)
そして、これからのことについて。
わたし「なんだか今、わたしたちどっちも、同じ感じのとこにいる感じがするね。変わり目
のところにいて、これから切り開いていかなきゃならないってところ。」
あきら「あー、なんか、昔は、自分がタロットカードみたいなもの買うなんて、夢にも思っ
てなかった。こういう感じの絵とか、大嫌いやったし。」
わたし「私もー!こういうものに頼るなんて、人として終わり、みたいに思ってたし、スピ
リチュアルなものに対して、よく分かってもないのにものすごい嫌悪感とか、あった」
あきら「うんうん 笑 そうそう 笑」
最後にわたしの傘も壊れた。
大阪に用事のあるあきらと一緒に帰ってきた。
数年後、たのしみ。と思って帰った。