昼間、社長ととある展示会をみにいった。
世の中には、いろいろな世界がある。
無数の、でも有限の、ひとびとの、少しずつ似て、しかし、非なる、世界。
ぐるぐるとあるきまわったのち、
飲み物を飲みながら(わたしはホットドッグもたべながら)
この世界をどう活用するかについて、社長とかんがえた。
ゆうがた、三宅砂織ちゃんの個展をみにいく。
彼女とも、18歳のころから一緒。
外側からみえる彼女のすがたは、ずっと、かわらない。
その内側で、いつでも自分自身をこえていこうとしているところ(多分。)に、共感をおぼえるし、
いつまでもあこがれ、応援したいと思ってしまう。
きょうの彼女も、いつもとかわらない、ユーモアがあって、かわいらしく、かしこい、魅力的なひとだった。
彼女の作品のなかのゆらいでいる空気に、ゆらゆらとした感じをあじわっていたら、
扇子をぱたぱたさせたねこさんが到着した。
わたし 「暑いんや?」
ねこさん「暑ないん?」
作品を鑑賞し終わったねこさんは、扇子をぱたぱたしながら
「喉、かわいた、おなか、減った」という。
「ごはん、たべにいこうか」ということになった。
うどん屋にて。
ねこさんは、やまかけうどんに天ぷらとおにぎりがついているものを、
わたしは、天ぷらのついている釜揚げうどんを食べた。
ねこさん「ちょっと痩せた、僕?」
わたし 「僕?ねこさん?ああ、ちょっと痩せたとおもう。ダイエットしてるの?」
ねこさん「いや、暑くなったぐらいから、魚がおいしいとこみつけたから、晩ご飯に魚食べてたら、痩せた気がしてき
た」
わたし 「魚って痩せるんだ」
ねこさん「魚が、というよりは、肉にくらべて調理法が太りにくいんとちゃうかな」
わたし 「あ、そうだね、魚を炒めたり、あんまりしないもんね。あ、でも、宇野千代さんは、あなごの天ぷらが好物
だったんだよ」
ねこさん「ああ、あれは、旨い。」
わたし 「そうなんだ。わたし、食べた事ない。」
ねこさん「丼に載ったりしてるやろ。」
わたし 「へー、それ、すごそう。宇野千代さんは、100歳ちかくまで生きて、90代でもあなごの天ぷら食べてた
らしいよ。。。あ、で、ねこさんは、痩せたよ。」
ねこさん「ピー子は、痩せ過ぎやで。」
わたし 「。。。。そんなに、痩せてないよ。」
ねこさん「きのうは今年最初のさんま、食べた。」
わたし 「いいなー。さんま、食べたいな。このごろ魚、たべてない。じぶんで料理するときも魚、つかってない。。
さいごに魚たべたのがいつだったか、思い出せない。」
ねこさん「後半の方聞こえへんかった。『じぶんで』から後。」
わたし 「『じぶんで料理する時も、魚の料理してない。』」
3べんほど、「今の、後ろはんぶん聞こえへんかった。」といわれた。
てんぷらでおなかがいっぱいになり、とても眠くなりながら、帰った。