ツキ(姪、5歳)も、はっきりとした理由無くぐずっている。
私のこころは、今日に限らず、もやーっとしているのである、じつに。
そんなこのごろ、本を読んだりしていると、ときどき、胸の内がぎゅーっとねじれるような感じになることがある。
痛いわけでも、くるしいわけでもなく。
強いて言うならば「ああ、今なにかみつかりそうなんだけど、ああ、消えたかも」という感じ。
でも、そんな状態もわるくはなく、そんなときはそんなふうにすごしている。
姪と甥と妹が出かけた午後。朝から諸々の用事を済ませ、
久々に母と私ふたりだけの午後。
母「なんかちょっと(子どもたちとの暮らしに)つかれてきたわ・・・」
私「うん、そうでしょう。今、ちょっと休憩しようよ」
しばし一緒にお茶を飲み、母はちいさいクリームパンをつまむけれど、
休んだか休まないかのうちに、母は次の用事にとりかかっている。
動いている方がらくなタイプなのかも、そういえば、とぼんやり思いながら
家を出て
森田さんの展覧会の最終日にすべりこみ。
はじめておとずれたギャラリーは、しつらえがかわいいお店のようで、いろいろあそべそうなスペース。
今回の展覧会は、森田さんの作品が一堂に会したという雰囲気。盛りだくさん。
すき間(ニッチ)に住んでいるニッチャン、たくさんのニッチャン。
ニッチャンはひとりなのか、たくさんなのか。
不規則な時間、多次元の空間のなかで、
永遠にひとりであしたのしたくをしているのだろか。
窓のむこうがわに池内さんを発見し、
数時間も3人で話をした。
黒く長い虫たちを愛でる池内さんのお家に、いつかきっと一緒にいこうと森田さんと約束をして。
ああ、その虫を、腕に這わせたい、私も。
もやーっとしてはいても、ちらりちらりと、楽しくひかる。
ツキの頭、今日は卵(虱)を1個発見。
ツキの頭、今日は卵(虱)を1個発見。