きのうおとといと、フィギュアスケートをどっぷりみていた。
高橋大輔選手の、とぎすまされていく様子にびりびりしびれてる。
トリノオリンピックのころの彼とくらべると、ほんとうに、別人だ。
あのころは、彼がいまのようになるなんて、微塵も想像しなかった。
そして、今年は、とてもむつかしい曲をえらんでいる。
「今までえらんでこなかった、えらびたくなかった曲をえらんだ」という。
それでちょっと、このあいだのあやねとくまさんのトークショーで出た話題を思い出した。
「どちらかというと、自分を消す、自分でなくなる、ということのほうがおもしろい」
という、くまさんの話。
よく、「じぶんがきらいだから、自分じゃないものになるのがきもちいい」っていうニュアンスでおなじことを言う人もいて、
わたしは、そちら側のニュアンスで語られる場合については、若干の懐疑心をいだいていたのだけれど、
あの日、くまさんの話をきいているうちに、なんとなく、
どちらのニュアンスでもいいか
と思うようになってきた。
どちらのニュアンスであれ、やりたいことはたぶん
「あたらしい自分になる」ということじゃないかなと思うから。
そして、それを、わたしも、やっていきたいから。
一瞬ずつ、毎日、毎年、すこしずつ、
死ぬまで。