たとえばゆめのなかで、目的地にたどりつけなくって、
道がまちがっているということだけははっきりわかっていて、
それなのに、まちがった道をずんずんといってしまうような、
それが起こっている。
それが起こっている、っていうことだけははっきりわかっている。
夜中に苦しくなり、ねこさんにメールしてしまった。
「頭のなかがぐちゃぐちゃ。かちわりたい」
「明日、仕事?」
「うん 明日 しごと」
「ほな、寝なあかんな。温かいもんでも飲んだら。 それか、深呼吸」
「そうする ありがとう」
「それか、でんぐり返し」
たぶん、だれかがそんな状態だったら、わたしも似たようなことをいうとおもう。
(「でんぐり返し」以外)
だから、どうすればいいかは、ほんとうは、自分で知ってるってことだ。
だけど、人に言ってもらうことで、ずっとすんなり受け入れられることもある。
わたしはすんなり受け入れ、それから、
こういう非常事態のときにねこさんのちからをかりるのは、これで最後にしよう とおもった。
今年はなんども、ねこさんに助けてもらった。