2012年2月14日火曜日

12月16日

食のほそかったアメ(甥、8歳)はこのごろとてもよく食べる。
いつのまにか、肉よりも野菜が好きな少年になってきた。
妹のツキは、兄とは対照的に、肉とおやつばかりを食べ、食事の時間になるとだるそうにする。

お昼に、なんとなくこどもらしいご飯を作りたくなり、スパゲティナポリタンを作った。
ケチャップでうす赤くそまるパスタが、なんともいえず、わたしのこどもごころをよびさます。
誰よりもはやく食卓について、
「ぼく、パスタだいすき」と目をむいて食べるアメ。
フォークを持った右手はほとんどうごかずにいて、口と首だけでパスタをたべる。
感覚が首から上だけしかなくなったひとになってしまったかのよう。
首だけが左右にぐねぐねとうごく。へんなたべかただ。

ツキはいつも「シホちゃんとたべるの」と言ってわたしのとなりにすわるけれど、
元気に食べることへむかっているのは最初の2くちくらいで、
あとはぐにゃぐにゃと椅子にしなだれかかっている。
なんのかのと言っては彼女の興味をひいて食べさせる。

こんなふうに、たべるものにめぐまれているということ。
どういったら良いのか、わたしのこころにちらりちらりとかすめる罪悪感のようなもの。
このきもち、こどものころからずっと、持っていた気がする。
そのきもちをこの子たちと分かち合いたいかといえば、
そんなことは、ぜんぜんないのだが。