2012年2月19日日曜日

12月24日

朝から、母のぐあいがとてもよくない。
吐き気と頭痛と悪寒がひどいという。
症状をきくと、おそらく副鼻腔炎のようなのだけど、
熱も高く、放ってでかけることはとてもできないと思って、
ねこさんの新居でのパーティはキャンセルさせてもらった。

これでもう、ねこさんからのお誘いを断ったのは2回目だ。
1回目はじぶんの都合で、
 2回目はこのように。
それもまた、気が重い。

副鼻腔炎って、頭痛の中でももっとも不快でつらい頭痛をともなうものだ。
それから、鼻のなかの炎症がなぜか首や肩の筋肉に直結しているという感覚がある。
副鼻腔炎をおこしたときには、首と肩からはじまって全身ががちがちになってしまう。

吐けるだけ吐くようにうながし、
母がゆっくり、どっぷりと、眠れるだけ眠って、目ざめるまでまつ。
食欲がないので、お白湯と、梅醤番茶をもっていく。

父はいろんなものを混ぜこぜにした、しいたけの出汁の雑炊をつくったが、
母は食べられなかった。
なぜ、気分がわるいひとに、いろんなにおいのするようなものを作る気になるのだろう。。。
「食べてみろ!」と怒鳴る父。
なぜ怒鳴るんだろう なぜ押し付けるんだろう。

わたしが扁桃腺をはらして高熱をだしたときに、父がつくったものを思い出す。
ものすごく辛い香辛料をたっぷりつかった、麻婆豆腐。
わたしがたべられないと、父は怒って捨ててしまった。
おもいだすにつけ、疑問と怒りががふつふつとわいてしまう。

しばらくして、母がすこし何かたべたいというので、
やわらかくしたごはんと梅干しだけもっていく。
わたしが用意しているその様子を、ダイニングテーブルからのぞきこんでいる父。
何もいわず、これで、つたわったらいい と念じるわたし。

梅干しはほんのすこしだけたべて、「もういいわ」と母。
湯たんぽの湯を入れ替える。
ボウルにお湯をはり、ユーカリオイルを数滴垂らして、バスタオルとともにもっていく。
ボウルのうえに身をかがめ、あたまのうえからバスタオルをかぶって、蒸気をにがさないようにしながら、
ユーカリオイルの蒸気を鼻から吸いこんでみて、と言った。
「これは、きもちがいいわ」という母。

その後、がちがちに凝り固まっているであろう、首や肩、背中、腰、足先まで、
ゆっくりとほぐしていく。
足裏もきっと、がちがちのはずだ。
「足の裏って、きもちがいいんやね。。。」という母。
少し眠りについたようだった。

夜、わたしも、鼻水がどんどんでてくる。
たぶん、うつったんだ。
マレーシアのみんなが来ている間、家の暖房をかなり長い間つけていたので、
部屋がとても乾燥していたし。

塩むすびと、野菜のポタージュだけ、たべる。
具合がよくないときは、あまり食べない方が、もっているエネルギーを病気の回復のためにまわせる気がして、
そんなふうにしている。
じぶんの部屋で塩むすびをたべ、しじゅう鼻をかみながら、フィギュアスケートをみた。

そのようにしてクリスマス・イブの夜は過ぎた。