2011年7月28日木曜日

7月24日

柳田 「なんかレズビアンの子にすすめられて観たけど、すんごく良かったわよ、もうアタシ感動して。
観た方がいいわよ」
あきら「感動した。でも、なんか、ふつうの男はちょっと無理なとこもあるかも。
女のひとの、なんていうか、凄さがものすごい出てるから。出産のシーンとか」

と、周りで観に行ったという男性がゲイばかりだったので、
男のひとなんて全然いないんだろうなと思って行ったら、意外にもカップルで観にきている人たちがちらほらあったのでおどろいた。

「玄牝」と書いて「げんぴん」と読む映画を、と、あかね(あきらの姉)と、あやねと、もえこさんと、かなめさんとで観に行ったのだ。

あやね「かなめさんと、自然分娩の映画を一緒に観る日がくるとは思ってなかったわー(笑)」

たしかに。なぜこのメンバーで、自然分娩の映画を一緒に観に来ているのだろうか、
自然分娩の映画を。

この映画は、その世界ではとても有名な医院での出産をテーマにしたドキュメンタリー作品で、
これまでいろいろに偏った評を目にすることがあった。
今日この映画を観に来たのは、
実際にはどういう作品だったのか確かめておきたかったから、
というのが、いちばんの、わたしにとっての動機だったかもしれない。

結果をのべると、この映画はとても公平な視点からとられているものだと思い、
監督のことを信用するきもちになれた。
「あるものを肯定することで、べつのものを否定しがちになる」人の姿もあり、
その姿はそのままに映し出されていたとおもう。
そして、「あるものを否定」しながらも、その内において、
「死を否定することは、生を否定することである。生は死をも含むものだから」と述べる院長の姿も。


映画では、
病院では「とても危険な状態で、帝王切開以外にすすめられない」と言われた母親が、自然分娩で健康な子どもを産めたというエピソードも語られるし、
もうすぐ産まれるという日にお腹のなかで亡くなった子についての、母親のコメントも扱われる。
最後の最後でほかの病院へ行って帝王切開で産む事にきめた母親の、
自分も子どもも死なずに会えた葛藤と愛情と感謝のからみあったきもちも、扱われる。
もっともっと、ある。

映画のあとにパスタランチをたべ、
あかねのよく行く自然食品屋さんに連れて行ってもらい、(あやねはそこではみがき粉を買っていた)
cosmic wonderのファミリーセールに寄り、
日没ちかくにお茶を飲みに行って、
すっかり休日気分を満たされて、帰った。

あきらに映画をみたことをメールで報告。
あきら「産みながら『きもちいい〜』って言ってた人いたでしょ、あそこでちょっと笑ってしまった。。
どんな感じかわからないから、女の人が羨ましい」
わたし「気持ちいいって言ってる人、居たね。気持ちいいなんてことがあるのかっ?ってびっくりしたよ。
わたしは、自分が将来出産するような気が全然しないし、男でも女でもないような気持ちで観てたかも」
あきら「うんうん、うんうん。」
night flower 4