2011年8月21日日曜日

8月18日

トートバッグを3つ縫って納品しなければならない日。
プリントした生地にちょっとした不具合がでている。
プリント生地の不具合の修正をしてほしいといわれる。
プリンターの調子がおかしくなっている。
お盆期間なので、修理のひとがなかなかこられない日。

ぶあつい帆布を縫えば縫うほど、おかしなことになっていく。
ほどけばほどくほど、端がほつけて縫えなくなっていく。

社長 「わたし不器用だからさー。ピーコも不器用でしょ」
わたし「うん。不器用」
社長 「ミシン仕事なんて、やるもんじゃないよねー。作るのは好きだからよく作るけど、
             作るっていうのと、縫うのが上手っていうのは別だと思うのよ」

それ、よくわかる。
まわりにいる、物作りのすきな面々をおもいうかべても、なんとなくわかる。

だが、そんなこんなで。

結局、社長に力をかりて、なんとか成し終えた。
分厚すぎるところは、ロックミシンをかけてちょっとでも薄く。
縫えないほど分厚いところは、もう、縫わない。。。
プリンターのインクもなくなりそうで、残りの生地もぎりぎりだったけど、
なんとか、必要な修正もできた。

社長 「奮起してん。ピーコパワーだと思うわー」
わたし「あ、それって、わたしに頼れないっていうのがわかったから?笑」
社長 「うん、そう 笑」
わたし「もう、自分がやるしかない、って思って?笑」
社長 「そう。笑」
わたし「笑」

社長が縫っている様子をみて、わたしも知恵をつけ、
最初よりはずいぶんましなのが縫えた。
アイロンをあてて成形して、
それぞれに詰め物をいれて、
「製品ぽい〜!」
「きれ〜!」

きりきりになっていた神経がほどけた。
わたしは昼ごはんをたべるのを忘れていて、
夜にてりやき麩のちいさいおべんとうをたべた。
とてもおいしかった。
summer evening 3