2012年1月1日日曜日

11月19日

腕に、まだ若いみみずくを抱いていた。
みみずくは、くちばしをじぶん自身の胸の中へうずめるようにして、まるまっていた。
だから顔はみえなくて、小麦色のかたまりみたいになっていた。
そういうかたまりを抱いていて、その体温をうっすらと感じていた。
肌触りがかたくてかさかさしていて、よそよそしい距離感と不安定さがありながら、
大事に抱いていた。
みみずくを抱いて草原に座っていた。
夜で、夜空に流れ星があざやかに、無数にながれていた。
あまりにあざやかで、火花が散るようで、
空襲をうけながら腕にこどもを抱いているようなきもちになりそうだった。
という夢。