2011年6月15日水曜日

6月14日

「ああー、ごはんをかむと、歯がぬけたような気もちになる・・・」と、昼ごはん(うどん)の最中に抜けかけの歯をいじくってばかりのアメ(甥、8歳)。
前歯の2本は昨年生え変わった。
2日ほど前から、その右側の歯が抜けかけていて、ものすごく気にしている。

アメは、痛いことや体に感じる違和感を、とてもとても怖がる。
すこしのかすり傷も、「ぼく、こういうの、ほんとにほんとにいやなんだよ・・・」と、長いこと気にする。
ご飯を食べるときに抜けかけの歯に感じる違和感を、ずっとずっと訴えて、ご飯を食べないので、
きのうだって、麻婆豆腐など、やわらかいものを作って食べさせたのだ。

アメ「ねえ、もし、ぬけた歯を飲んじゃったらどうなるの」
妹 「どうもないよ、下から出るだけだよ」
アメ「・・・・あああー、もう、ほんとにほんとに、いやだよ。抜きたいよ、抜いてほしい。」
妹 「んもう・・・それで去年歯医者で抜いてもらったら、麻酔で大泣きして、ものすごいおおげさなことになったん
          でしょう?ほっておいたら自然に抜けるんだから」
アメ「ええー、・・・・ほら、食べたらうごくんだもん」
妹 「ちょっと自分で、ねじってみたら、そのうちするっと抜けるよ」
アメ「それ、きのうやったら、痛かったもん・・・」
大人全員、がっくり。

「歯を抜いて」の訴えがとまらないので、皆イライラしてきて、もうほんとうに、抜いてしまおうということになった。

ミシン糸をアメの歯に結び、「ドアでバッタン」の方式を使おうとした妹だったが、
「ここのドアって、ソフトに閉まるようにできてるから無理だわ・・・」
結局、手動で引っ張るということに。
さて、引っ張ろうという段になって
アメ「ね、ね、ひょっとして、抜いたら、血が出るの?」
私 「出るよ・・・」
アメ「そして、血を、かんじる?」
私 「うん、血の味がするよ。って、昨日も言ったじゃん!」
このやりとりに、うんざりしてきた私。

妹 「横向けに引っ張ればいいのかな」
私 「なぜに横。下がいいんじゃない?」

あっさり抜けた。

私たち、気分がすっきりして、残りのうどんを食べた。
アメは、右手に用意していたティッシュを歯につめて(それもまた「ティッシュは1枚か。2枚いるか」ということを訊いてくるのだった)、30分くらい無言でティッシュを噛みしめていた。

その間、ツキ(姪、5歳)はゆうゆうとアイスを食べ、計算が狂って悔しがるアメ。

その後はころっといつものアメにもどり、私の部屋で「ぼく、ベッドでごろごろするのが好き!冷たいベッドがいいけどね、ぼくの場合は」とほくほく、ごろごろするアメ。
「記念に撮って!New me ! 」

かれらは明日の朝、マレーシアへ帰国する。
カラフルな2週間だった。
私は最後の2日はものすごく眠くてしょうがなかった。
" New Me! "